ふわああああ!!そろそろ起きるかな!

?!
なんだこいつは・・・・誰だ・・・??
ん??なにか落ちてるぞ・・・

あきないロボットの仕様書・・・・・?
そうか!!思い出したぞ!!
俺は天才だ・・・・!!!
俺は天才なのだ・・・
天才な俺は暇を持て余したのだ・・・
天才な俺はロボットを作ったのだ・・・
全てを極めてしまった俺は暇をつぶすために
ロボットを作ったのだった。天才だからな。

「何かお話をしてよ」
何ィ?!何だこの舐めた口の聞き方はぁ・・・?
これが飽きないロボットなのかぁ・・・・?
ぶっ飛ばしたいところだが、まてよ・・・?!
これがロボットの役割なのかもしれない。
話の道筋を考え、組み立て、そして伝える。
この一連の動作を天才である俺にさせる。
なるほど、よく出来た暇つぶしじゃないか。
ならば乗っかってやろう、天才だからな。
天才である俺は話をすることにした。
天才でエリートである俺は昔話をすることにした。
天才でエリートで万能な俺はみんながよく知ってる昔話をすることにした。

「天才なうさぎと凡才の亀」
天才なうさぎとそこら辺の一般タートルが
山のふもとまでかけっこをするという話だ。
天才的なうさぎはその天才的な心遣いで
勝利を亀に譲るという話だ。
なのに亀は何も知らずに喜んでいる。
そんな話だ。
何が言いたいかというと『天才は凄い』ということだ。
3ヶ月が過ぎた。

「お腹空いた」
このクソ生意気なロボットとの生活は順調だ。
まったくもって飽きない。
そうだな、飯の時間だ。
天才的な俺は料理を振る舞った。
「いただきまーす!!」
